化学物質管理の大転換
お世話になっております。今回は真面目な話です(笑)
私達、塗装業者には避けて通れない化学物質についてのお話です。屋根や外壁を塗装する際に使用するペンキのには科学物質(トルエン、キシレン)が含まれています。化学物質を大量に身体に取り込むと健康被害が発生するというのはご存じかと思われます。
職人の健康被害の把握、健康促進に取り組む事業所であれば【有機溶剤特別検診】を含む健康診断は定期的に実施しています。
しかし残念ながら職人の自主性に任せてリスクを放置している会社も数多く存在しているのがこの業界の現状です。※当然ながら弊社は定期的に検診を行っております。
前置きが長くなりました(;^ω^)
先日、リスク軽減(ゼロに近づける努力)の為の勉強会に参加しました。簡単に言うとこれまでは法令順守型だった制度を見直し各業界業種ごとのリスクアセスメントシートを作成し共有。それを元とした自律管理に変換するといったものです。業界の大本となる団体(弊社であれば宮城県塗装業組合連合会)が中心となりリスクアセスメント義務化を推進するといった流れになるそうです。
規模が小さい会社、個人事業者まで国が管理するのが難しく放置されているのが現状です。制度を見直し、リスク管理をしっかり行っている事業所を優遇するのが今回の勉強会の内容でした。情報漏洩の関係で細かな内容を記載出来ないのが残念です。ただ一つ言えることは職人(社員)の健康あっての会社経営という事です。
当たり前の事を当たり前に、そんな業界であって欲しい。
現場で汗を流す職人が幸せであって欲しい。職人ファーストな業界に変革する事を切に願います。
最後に。
消費者製品(一般消費者が簡単に手に入れやすいもの)による危害も年間1万件報告されています。
普通に購入できるから大丈夫、ではないのです。そんな危機管理の意識を少し持って頂けると幸いです。